こんにちは。Hiroki( @huslc2es )です。
2018年9月10日に渋谷で開かれたテックカンファレンス「BIT VALLEY 2018」に参加してきたので、その感想を書きました。
目次
BIT VALLEY 2018って何?
BIT VALLEY 2018公式サイトより引用。
「BIT VALLEY 2018」は、渋谷に拠点を構えるサイバーエージェント、DeNA、GMOインターネット、ミクシィが一丸となって共催する、エンジニアを目指す学生・IT業界に携わる若手エンジニア向けのテックカンファレンスです。
最新の技術・多様な働き方を知ることで、これからのキャリアイメージを描くきっかけ作りになるとともに、渋谷をIT分野における世界的技術拠点として後押しすることを期待しています。
2018年9月10日に、渋谷区総合文化センター大和田で開かれました。
日本のIT業界のトップかつ渋谷で生まれた企業である、サイバーエージェント、DeNA、GMOインターネット、ミクシィの社長がトークセッションがあったり、エンジニアによる技術・新しい働き方の紹介、アツい日本のスタートアップ企業のCEOによるセッションなど豪華なテックカンファレンスです。
conpassのイベントランキングで一位になっており、満席でした。
セッションの感想
ぼくが見たセッションは
- 「渋谷×新規事業論」
- 「テクノロジーで世の中を変える最強チームの作り方」
- 「先端IT技術を活用して事業を成功に導くDeNAのAI」
- 「深層学習や強化学習を用いたGame × AIの取り組み」
- 「ミクシィにおけるTDDの取り組みと実態」
- 「グーグルにおけるDiversity & Inclusion」
- 「Quality of Engineer’s Life ~ エンジニアが考える働きやすさ~ 」
- 「渋谷発スタートアップの若手起業家達を支えたもの」
です。セッション名から面白そうなやつばっかりですが、どれも面白かったです。
ここでは、「渋谷×新規事業論」「ミクシィにおけるTDDの取り組みの実態」「渋谷発スタートアップの若手起業家達を支えたもの」について感じたことを書きたいと思います。
渋谷×新規事業論
このセッションでは、DeNA社長の南場さん、GMO社長の熊谷さん、サイバーエージェント社長の藤田さんというめちゃくちゃに豪華な方たちが登場されました。ミクシィ会長の笠原さんは出席できなかったためビデオメッセージがありました。
テーマはDeNA、GMO、CAが渋谷で、どう成長してきたか、これからの渋谷をどうしていくべきかなどなど。
DeNAの新しいことに挑戦し続ける永久ベンチャーの源となっている南場さんの「スキルじゃなくて夢中になれるものを最優先した方がいい」という言葉は印象に残っています。
新しいことに挑戦し続けるデカい企業って最強じゃんと思いました。DeNAは球団を持って以来、ホームタウンが渋谷と横浜になっています。南場さんはその2つのホームタウンを結ぶ沿線を強くしていきたいとおっしゃっていました。
GMOの熊谷さんの言葉で印象に残っているのは、「人生はお金と引き換えにするものではない。お金は目的ではなく結果にするもの」。
渋谷という多様性のある場所で、サービスを使ってくれる人のために命を捧げると言っていましたが、超カッコよくて惚れました。
何百人以上の企業のトップに立つ人たちの凄みを感じました。
ミクシィにおけるTDDの取り組みの実態
TDDとはテスト駆動開発のことです。
テスト駆動開発について知らない方について軽く説明すると、コードを書くときに、先にテストを書いて、動作を保証しながら開発を進めるという開発手法のことです。
ミクシィでは、TDDを認知してもらうための取り組みとして、「テスト研修」と「TDD Challenge」というものが行われています。
「テスト研修」では新人社員たちをメインに、テストを書けるようになるための研修です。
回答は一発のみと制限して、競プロのような問題を解いているっぽいです。
「TDD Challenge」は、テストにあまり馴染みのない、TDDの名前だけ知っている学生にむけた勉強会のようなものです。9月の8日にも開催されたようです。ぼくも次、予定が合えば参加したい。
ミクシィの中でTDDをやっていて良かったことと良くないことが紹介されていました。
良いことは、
- 「疎結合な実装、使用や動作サンプルのテストによる明文化」
- 「実装し忘れの防止」
- 「安心感」
良くないことは
- 「管理コストが高い」
- 「既存のコードベースにテストコードが整っていないと、テストを導入するまでに時間がかかる」
- 「巨大なプロジェクトはテスト駆動がしてたら時間がかかってしまうこと」
といった感じです。
新規事業などをやっている開発チームはやり直しが必然的に多くなるので、テストをいちいち書くのは非効率で辞めてしまったという話も聴きました。
ぼくも個人でWebサービスを作ってみようかなと勉強していますが、ディレクトリごと消すかもしれないものに、テストを書きながら開発を進めるのはなかなか大変だなと思います。
それでもテストは書いた方が良いに決まってますし、書かないと不安が取り除けません。
発表されたミクシィのエンジニアの方は、「テスト駆動開発はプログラミング中の不安をコントロールする手法だ」というテストについての名言を紹介するとともに、そぐわない部分で導入してコストが大きくなるのは本末転倒だとおっしゃっていました。
結論:テストが必要なものには書く
渋谷発スタートアップの若手起業家達を支えたもの
このセッションではモデレータとしてBASEのえふしんさん、リフカム代表取締役の清水さん、Progate CEOの加藤さん、デプロイゲート代表取締役の藤崎さんのお話が聞けました。
いいプロダクトを作るチームためにというテーマでの加藤さんの回答が印象に残ってます。
「人数をたくさん集めるよりも圧倒的にユーザー視点を持った人を集めた」
加藤さん自身、大学三年の頃にプログラミングを始めたときに挫折を味わったらしく、その体験が共有できる、自分自身がユーザーなメンバーを集めたとのこと。
「本当にProgateが価値とするものにマッチする機能を真剣に考えられる少人数がいるチーム」であるProgateはこれからも間違いなく伸びていき続けると思います。
Progateについて興味がある方ははこちらの記事も読んでみてください!
After Party
After Partyは近くにあるセルリアンタワーの11階で開かれました。
オープニングトークや学生によるLTなどがあって、ピザなどのたくさんの食べ物、飲み物が参加者と話しながら楽しめました。
Progateの加藤さん、リフカムの清水さん、同い年で起業している高校5年生、遠方から来ている学生など様々な人と話すことができとても充実した時間を過ごせました。
ピザが美味しくて食べすぎて、終わったあとつらかった。
イベント通しての感想
BIT VALLEY 2018、めちゃくちゃいいイベントでした。
やっぱり渋谷っていうか東京には色んな人と情報が集まってるんだなと再確認しました。
東京に面白い人がいるから、面白い人が東京に集まるというループが繰り返されて一極集中していくので、他県へこれから離れて行くっていうのは難しいだろうなと思いました。
地方学生と東京の学生の情報にアクセスできる大きな差を痛感しました。
しかし、これは少し関係ないかもですが、東京に一週間以上滞在している今思うのは、東京でこのようなイベントの存在を知っている人はそんなに多くないんじゃないかということ。
7~9時代の電車に乗ると、ぼくみたいな死んだ顔をしているサラリーマンとエンカウントしまくります。
疲弊する毎日の途中に刺激的なイベントがあっても、逃すのであればせっかく東京にいるのにもったいないなと思います。
いろいろあって来週から半年くらい毎週東京に通うことになりそうなので、こういうイベントが開かれるときは積極的に参加したいと思います。