こんにちは。
ハッカーと画家という本をご存知でしょうか。
YCombinatorというシリコンバレー最強のスタートアップ育成機関を創ったLISPハッカー、ポール・グレアムが書いたエッセイです。
エンジニアの方なら読んでいる方も多いと思いますが、デザインについて、お金についてなどにも語られている本です。
この記事ではハッカーと画家の印象に残ったところをさっと超簡単にまとめます。
ハッカーと画家の目次
- 第0章 メイド・イン・USA
- 第1章 どうしてオタクはもてないか
- 第2章 ハッカーと画家
- 第3章 口にできないこと
- 第4章 天邪鬼の価値
- 第5章 もうひとつの未来への道
- 第6章 富の創りかた
- 第7章 格差を考える
- 第8章 スパムへの対策
- 第9章 ものつくりのセンス
- 第10章 プログラミング言語入門
- 第11章 百年の言語
- 第12章 普通のやつらの上を行け
- 第13章 オタク野郎の復讐
- 第14章 夢の言語
- 第15章 デザインとリサーチ
- 第16章 素晴らしきハッカー
面白いチャプターがいっぱいです。
Contents
印象に残った言葉たち
攻撃こそ最大の防御になる。
競争相手が真似するのが難しすぎるような技術を作りさえすれば、他の防御に頼る必要は無い。
難しい問題を選ぶことから始め、決断が必要な場面では常に難しい方を選べばいい。
ポール・グレアム氏がJavaではなくLISPを使っていた理由が伝わる感じがありますね。これからホットなワードがさらに過熱していくでしょう。AI,IOT,ブロックチェーンなどなどのビジネスではまさにコレが重要なんじゃないんでしょうか。
デザイナーとして世界的に有名な佐藤オオキさんも「常にめんどくさい方を選ぶ」と言っていたことに少しつながる気がします。
常に難しいと感じる方を選択すれば、得られる経験値はめちゃくちゃ上がっていきそうですね。
現代では相対主義が流行していて、自分のセンスが育っていたとしてもセンスについて考えるのは難しいかもしれない。
でも目を開けて、良いデザインと悪いデザインと言うものがあるのだと少なくとも自分の中で認めなければ、良いデザインについて詳しく学び始めることはできない。
ポール・グレアムは計算機科学を院で学んだ後、デザインの学校に通っていました。
Webサービスを使っていると、似たようなUIのアプリが多くなってきていることは否めません。
何が良いデザインで何が悪いデザインなのか見極めるには、デザインについて学び、体験し、判断する必要があると思います。
地域の広告だったり、Webサイトだったりのデザインというのは、ひどいもんですよね。言い方は悪くなってしまいますが、何の思想も感じさせないデザインは本当にひどいもんです。
そういう人たちは、このブログのタイトルにもなっている「KISSの原則」を知ってほしいです。
技術を選択するときは、他の人がどうやっているかなんて無視して、何が最適かを見極めることだけを考えるべきだ。
特にベンチャー企業ではそうだ。
これはもう本当にその通りだと思います。
「他の人がPythonやってるから俺もPythonやろう」とか、「Ruby on Rails流行ってんなら、それでいいでしょ」みたいな感じで決めるのはよろしくないということですね。
何が抱える課題を解決するための方法として最適なのかを考えるのが一番大事だと思います。
自分自身の良いセンスを持っていなかったら、どうやって素晴らしいデザイナーを見つけられる? 定義により、デザイナーの作品はあなたが見てもわからないよね。
センスがいい服装とか、センスがいい音楽など自分の中で確立できている人は素敵だと思います。
デザインを考えるにしても、自分の中でセンスが良いのかどうか判断できてないと、デザイナーを選ぶ際にその人が「センスがいいデザイナー」なのか分かりません。
デザイナーでなくてもデザインへのセンスが優れていないのは良くはないということです。
終わりに
もう一回ちゃんと読み直すと、またいろいろと考えさせられる本だと思うので、読み直します(笑)
コンピューターに関わる人でなくても楽しめる、学びになる本だと思うので、ぜひ読んでみてください!
ちなみに実はネットでタダで読めます (笑)
もともとがネットのエッセイなので、全然公認のやつですね。
では。